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左に拙句、右に名句。括弧内は、
タイプデザイナー日記
に掲出した日付けです。併せてご覧ください。
2003年3月
草木瓜の草に覆はる日和かな(3/31)
花すこし流れる川の匂ひかな(3/30)
をちこちの花咲きそめしかくれんぼ(3/30)
やすやすと事を告げらる花の下(3/21)
屑鉄を隠す子供ら春の雨(3/16)
しんしんと春の雨ふる野づらかな(3/7)
丁々と散て発止と桃の酒(3/3)
2003年2月
旅人のおのが草鞋も霞みけり(2/28)
白梅の一枝しきりに揺るゝなり(2/27)
梅が枝に汀こたふる微風かな(2/17)
寒灯や弥勒菩薩の鼻のすじ(2/13)
春雪や文には書けぬこと多し(2/12)
ものゝけの寝物語や春の雨(2/11)
鵜が潜り大鯉の浮く春の池(2/9)
やんはりと言葉いづるや梅の花(2/7)
葱忘れ踵(きびす)をかへす男かな(2/6)
この年もまず一輪より梅白し(2/5)
痩身のうたごゑかなし忘れ霜(2/4)
佇めば遥かなる人梅の影(2/4)
豆撒くや内なる鬼もあらんかな(2/3)
如月の朔日といふ光かな(2/1)
2003年1月
ほつほつと夜は明けゆくか庭の梅(1/30)
腕づくでひきよせ嗅ぐや梅蕾(1/24)
蓋すれば蓋につみけり牡丹雪(1/23)
白炭や火を継ぐごとく日を綴る(1/21)
刮(こそ)げとる味噌も饂飩も鍋の焦げ(1/19)
なつかしや宴果てたる霜の朝(1/19)
湯冷ましを梅干粥に足しにけり(1/17)
春よ来い鼻緒すげかへ旅支度(1/15)
書初めは顔真卿也四畳半(1/13)
先生の小銭よき音冬の坂(1/12)
をとたてず洟をすゝるや東慶寺(1/11)
翁打つ駒の響きや冬木立(1/5)
ひさかたの人の便りはみぞれけり(1/3)
我先にちんぼ飛込む初湯かな(1/1)
2003年3月の掲出句
初旅や木瓜もうれしき物の数 子規(3/31)
木瓜咲くや漱石拙を守るべく 漱石(3/31)
2003年2月の掲出句
我がものと思へば軽し笠の雪 其角(2/25)
人も見ぬ春や鏡のうらの梅 芭蕉(2/8)
2003年1月の掲出句
学問のさびしさに堪へ炭をつぐ 山口誓子(1/22)
膓(はらわた)に春滴るや粥の味 漱石(1/16)
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