芸術の秋をやむなく延期していたが、見たかったものが会期終了のため一気に見る。サントリー美術館に『鳥獣戯画がやってきた』を皮切りに、国立新美術館のフェルメール、21_21 Design Sight『water』展の三本立て。
『鳥獣人物戯画』は好きな三絵巻物『信貴山縁起絵巻』『地獄草紙』のうちのひとつで、本物を見たのは初めて。歴史の本で必ずお目にかかれる甲巻はもちろん、あまり知らなかった乙巻の動物たちがとてもよかった。他に心奪われたのは『勝絵絵巻』と『放屁合戦絵巻』。してやったりの表情がとても良い。三絵巻に食い込むかもしれない。ポストカードが無かったのが残念。
フェルメール展の目玉はもちろん『牛乳を注ぐ女』。修復がかなり施されているのか発色が思ったよりも鮮やかで、フェルメールの色のイメージとかなり違った。16世紀オランダ静物精密画がかなり好きで期待したがほとんどなく最後にレンブラントの小品をようやく見つける。
あいかわらずどちらも人が多く、人数制限をしたプレミアデーの設定を希望する。入り口に行列ができるのにチケットカウンターがガラガラということがよくわからない。
そして元気を振り絞って21_21 Design Sightの『water』展。一つの作品が気に入り滞在中ずっとグルグル回して遊ぶ。普段はしないがやむなく美術館のはしご。やっぱりもっとゆっくり楽しみたい。
コメント
鳥獣戯画とは関係ありませんが、『絵因果経』もいいですよ。制作年代のバージョンがいくつか良く知られているようですが。また、国宝の『釈迦金棺出現図』もまだ観ておられなければ、一見の価値があると思います。
投稿者: Taro | 2007年12月18日 21:58
教えていただいた『絵因果経』と『釈迦金棺出現図』はどちらも知りませんでした。憶えておきます。ネットで検索しましたが、画像を見るのはグッとこらえて出会ったときの驚きを楽しみにしています。
投稿者: 岡野 | 2007年12月25日 11:16
特に『釈迦金棺出現図』は圧倒的です。
投稿者: Taro | 2007年12月27日 12:41
「あいかわらずどちらも人が多く、人数制限をしたプレミアデーの設定を希望する」というご意見ですが、それは興行主の思うつぼでは。そもそも作品点数が極端に少ない物故作家(希少性のために過大評価される傾向がある)を展覧会の名前にして、それだけで人をかき集められること自体がおかしいと思われます。同時代のピーテル・ド・ホーホなどの作品をもっと多く集めて、「オランダ絵画における描かれた日常」とした方が、チケットの売れ行きも悪く、しかもゆっくりと広々とした館内でオランダ室内絵画の趣を感じることができるでしょう。チケットを捌くことが至上命令であるかぎり、実現されないでしょうけれど。私見まで。
投稿者: Taro | 2008年01月02日 09:59