Type Project —visible, but invisible.

引越しの準備が佳境にはいってきた。それにしても本というやつは、ひとたび書棚を離れると、どうしてこうも収拾のつかない物体と化してしまうのだろう。乾燥ワカメのように膨張し、暴徒のごとき様相を呈している。そして本は、書棚以外の場所に保管されたとき、その存在はなきに等しい。フロッピーケースのなかから、大量の未使用フロッピーディスクと共に久しぶりに目にする文庫本が出てきた。バラード、ディック、クラーク、ハインラインなど、偶然タイムカプセルを掘りあててしまったような、「時の声」を聴いてしまったような気分である。

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