大阪で鳶の親方をやっている西村兄ちゃんと弟友二に池袋で会う。ではまあと青島ビールで乾杯。親方の書いた『イタリア〜足場のある風景』は視点がユニークで、イタリアン鳶の遊びごころと心意気が感じられる。親方、続編期待してます。彼らががどんな身なりをしているのか気になるところです。
大阪で鳶の親方をやっている西村兄ちゃんと弟友二に池袋で会う。ではまあと青島ビールで乾杯。親方の書いた『イタリア〜足場のある風景』は視点がユニークで、イタリアン鳶の遊びごころと心意気が感じられる。親方、続編期待してます。彼らががどんな身なりをしているのか気になるところです。
午後から飯田橋の凸版印刷博物館へ。小宮山博史さんと府川充男さんによる活字文明開化展講演会。ミュージアムショップにて内外文字印刷の活字総数見本帖『活版工芸活字一覧』を購入。字母はすべて岩田母型の明朝体。終日雨。
あたふたと秋を過ごしてしまったが、冬が深まるにつれ、本を読むゆとりがでてきたのはうれしい。なぜか往復三時間の通勤電車で本を開く気にはなれない。冬ごもりの日々が待ち遠しい。
赤坂にて神谷町会の忘年会。途中池袋のリブロ書店に寄って、先週末発売されたばかりの『Adobe Story』を購入し話のツマとして持っていく。立ち上げ当初のアドビにおいては、優れたデジタルタイプの存在が大きな意味を持っていたことがよく分かる。
遅れて悪いかといわんばかりにJR武蔵野線の電車はやってくる。その間、回送電車と貨物列車はじゃんじゃん走り過ぎていくのだからたまらない。都市圏における通勤通学が、どれだけ人間の生産的な意欲を削いでいるのか測り知れないほどである。
つよい雨。amazon.comから洋書が二冊届く。『Calligraphic Type Design in the Digital Age』は、ツァップ夫妻を中心に16人のタイプデザイナーが集まって実現した展覧会がもとになった書籍で、美しいカラー図版がたっぷり掲載されている。小林章さんが参加しているのも嬉しい。もう一冊の『Branding with Type』は、ずっと品切れ状態だったのだが最近になって中古本が出回りはじめ、ようやく入手できた。ブランディングにおけるタイプフェイスの役割について簡潔に記されており、デザイナーよりむしろ経営者に読んでもらいたい小冊子である。『Calligraphic Type Design in the Digital Age』のような本は、いまのところ眩しく仰ぐほかないとしても、日本の経営者がタイプフェイスの重要性について知るための一冊がないという事実をどう考えたらよいものか。
体をやすませつつ書体制作。味噌煮込みきしめん。口内炎にしみるけれど、体が芯から暖まる。息子が描いた「温泉にはいっている人」の絵。打たせ湯がなんとも気持ち良さげ。仕事場でこの絵を眺め心なぐさめる。
NHKスペシャル『ベースボールの神様に抱かれて』を観る。人間・松井秀喜の大きさと慎み深さに驚きかつ喜ぶ。松井が自分に言い聞かせたことはただひとつ。自分にできるかぎりのことを集中してやること。
ただいま東京出張中という連絡が梁さんからあり、銀座で夕食会。宏一、なべさん、玉木、桐山さん、うちは家族三人で出掛けることにした。梁さんとは何年かぶりなのに全然そんな気がしないのは不思議なほど。プルコギ、キムチ、冷麺。
体調不良。焼き餃子。終日書体制作。
高田馬場で書体制作に関するミーティング。ゆるやかに始まり白熱して終わる。そもそも会合の場所が居酒屋だったので、アルコールがまわったために議論に熱が生じたのかもしれないが、徐々に「展望」が姿をあらわしはじめた。私以外の四人は、タイプデザインの理解者であると同時に、タイプエンジニアリングについての関心と知識を持ち合わせた少数者でもある。まだおぼろげなその展望が、いずれかたちになる日を思い、余熱さめやまぬまま帰路につく。
のどの調子がおかしくなってきた。お腹にも妙な重さを感じる。新書体、遅々として進まず。まるで沼地を歩いているような気分。
学校へ行くまえに二時間ほど書体制作。帰宅後メールチェックなどの事務処理。夕食後にホームページの更新準備をあらかた終え、ふたたび書体制作。
アスキー社から『MAC POWER』12月号が届く。AXISフォントの書体見本が大きく扱われたのはよかったのだが、製品の価格表示が間違っている。1ウエイト¥99,800 。いくらなんでもこの値段では売れないよなあ。正しくは、1ウエイト¥19,800 です。
子供の咳がひどくなってきたので、月曜の混雑を避け休日診療所へ連れていく。かなりご高齢の先生だった。子供の胸にあてるまえに、聴診器を自分の頬でさすってみせた。訝る私に、先生いわく「こうすると、聴診器が痛いものじゃないって子供に伝わるでしょ」。ふむふむ、これぞ仁術。
くもり。枯れ色のカマキリが玄関口に紛れこんでいた。よろよろのうえ、片腕の鎌が欠けている。冬を越すことは叶うまい。庭に放したカマキリの姿は、どこか死に場所を探しているようにも見えた。鬼城の句を思い出す。半日書体制作。
午後五時、六本木AXISビルにて打ち合わせ。来年以降のAXISフォントの方向性について意見を交わす。ほどなくして場所は居酒屋へとかわり、五時間ほど雑談。AXISフォント担当の方と一緒にお酒を飲むのは初めて。勝見勝とオトル・アイヒャーをめぐる話しになるとは思わなかった。
大崎某社にてロゴタイプとシンボルマークのプレゼン。あとは結果を待つのみ。大崎ゲートシティでアドビフォントグループの人たちと昼食。
2004年度版『フォントスタイルブック』に入稿する組版サンプルのデータづくり。テスト組版を電車とバスのなかでチェックする。移動中の車内でおこなうのに向いている作業かもしれない。わりにはかどるし、すくなくとも退屈しないで済む。
NHK『プロジェクトX (第130回)』を観る。メトロポリタン美術館に流出した北野天神絵巻の修復を手がけた阿部光博氏を追う。「黒子の誇り」が番組の主軸になっていて、いろいろと感じるところの多い内容だった。再放送は日曜日の午前10時05分〜10時48分。見逃した方はぜひ。
終日雨。不調だった蛍光灯を交換。石油ファンヒーターをこの冬はじめて稼動させる。ロゴタイプとシンボルマークのデザインを夕方まで。夕食後から書体制作。
書類と本棚の整理を少々。落ち着いたところで、書体制作とシンボルマークのデザインを進める。夕方から雨。北海道直送のじゃが芋とかぼちゃで自家製コロッケ。サクサクのほくほく。
昼すぎに神田古本屋町へ。ベルクソン『笑い』、柳田聖山『ダルマ』、『フォント字典』、川畑直道『原弘と「僕達の新活版術」』を購入。そのあと美篶堂ギャラリーで展覧中の『嘉瑞工房『活版の年賀状・手彫り彫刻活字』展』へ。高岡昌生さんの呼びかけで、欧文組版研究会の面々が一年ぶりに集まった。15人ほど。重蔵先生の闊達ぶり矍鑠ぶりはあいかわらず。立冬。あたたかな十一月。
ことさらに白髪うきけり今朝の冬 茶門
雨のち快晴。新たなロゴ・マークの仕事がはいり、その顔合わせで大崎へ。このところ負け続きなので今回はなんとか通したい。
電話も、煩わしいメールもなく、書体制作に集中。雨音。静寂。
書体制作の日々に再突入。これまでのところ、私の人生は七年周期で大きく変動しているようだ。デザイン学生としての七年、勤務デザイナーとしての七年、フリーランスになってもうすぐ四年。あと三年で何か起こるのか起こらないのか分かろうはずもないが、その頃ちょうど四十歳、ひとつの節目にはなりそうである。
小雨。午後二時半、名古屋を発つ。はからずも18から25までの自分が歩いてきた道を確かめるような帰省となった。18歳のころグラフィックデザインにひかれ、25歳でタイプデザインに足を踏みいれるまでの七年間を、望まずとも振りかえらされた三日間だった。
カッキー設計によるタカシの新居を訪ねる。コーヒーを一杯いただいて辞去し、愛知芸大の芸祭へ。久しぶりにキャンパスの土を踏み、木々の匂いを嗅ぎ、しばし学生時代の気分に浸った。一緒に学内を散策した川島と、自然薯掘りをなつかしむ。ちょうどそのころ、実家においてきた息子が39度の熱にうなされていたとはつゆ知らず。
先月から立て続けに三人の恩師の個展があった。いずれも静かな決意に満ちていて、少なからず心を動かされた。名古屋栄のギャラリータマミジアムで山田友造先生の個展が開催中。YAG亀島美術研究所にゆかりのある方々、ぜひ足をお運びください。先生と奥さんもおそらく会場にいらっしゃいます。『亀島風景』の前で私はタイムスリップしました。11月4日まで。夕方から母親の還暦祝い。
枯蓮を書く鉛筆の音すなり 茶門