Type Project —visible, but invisible.

2003年05月31日 土曜日

M社のプレミアム・ハンバーガー、売れ行き好調とはとても思えない。おまけの玩具で子連れの顧客をつなぎとめるのが精一杯のところだろう。いっそ玩具を売ってハンバーガーを配ったらどうか。

2003年05月30日 金曜日

いましがた読んでいた本の一節が、昨晩の『千夜千冊』に引用されていた。私が読んでいたのは『雑談の夜明け』ではなく、『芭蕉・シェイクスピア・エリオット』で、どちらも西脇順三郎の著書である。この本と平行して読んでいた目黒徳衛の『漂泊〜日本思想史の底流』 には、西脇の詩集『旅人かへらず』の冒頭が引用されていた。関心のありようというものは不思議にリンクする。

2003年05月29日 木曜日

今年四月から練馬区内の図書館の蔵書をインターネット上で検索・予約できるようになった。以来、つかいたおしている。書店:古書店:図書館の利用率が、4:4:2から3:4:3くらいに変わったかもしれない。快晴。書体制作。

2003年05月28日 水曜日

雲が多く、しきりに陰陽が入れ代わるが、爽快な天気ではある。風の匂いも夏めいてきた。夕方まで書体制作。午後七時、銀座で佐藤さんと待ち合わせ、ビアホールと台湾料理屋でフォントビジネスの展望について。

2003年05月27日 火曜日

終日曇天。リンククラブのニュースレターが届く。タイププロジェクトHPの紹介記事少々。小さな扱いとはいえ、Macユーザー10万人を擁するリンククラブ、このサイトを認知してもらうにはよい媒体かと思う。初めての電話取材で、要領を得ない返答をしたはずだが、さすがに記事はまとまっている。息子風邪でお休み。

 双六を吾子とつくるや春の風邪    茶門

2003年05月26日 月曜日

先週はなんだかずっと頭と体が重かった。今日も終日曇天、鬱な気分での夕食中、静かに地震の揺れが始まった。東北地方で震度6弱の地震が発生。東京もかなり揺れた。揺れがおさまったあと、重かった頭と体はすっきり。体質なのかどうか分からないが、昔から地震の発生前には鬱気味になり、発生後には鬱が霧散する。

 大地震(おほなゐ)を鎮めるごとく迎へ梅雨    茶門

2003年05月25日 日曜日

石神井公園駅で、トールさん、ダニエルさんと待ち合わせ。男親三人それぞれ子供を一人ずつ連れて、ごたごた荘夏合宿の下見に出かける。往きはダニエルさんの車で目的地まで。峠越えがきつかったか、宿まであとわずかの地点で、子供が車中にて嘔吐。吐瀉物をもろに浴びたトールさんは、下着姿で宿を視察。
掲字板のオープンを予定より一週間まえだおしにしてアップロード。

 春闌(た)けて水音ちかき峠越   茶門

 源流に鳥居朽ちつゝかすみたる    同上

2003年05月24日 土曜日

四畳半の半畳のたたずまいがなんともいえずよい。半端、半熟、半可通、半人前。「半」が何かを呼び寄せるということがたしかにあるものだ。事足らぬ美。物足りぬ凛。有り難い、勿体無いの心映えもそこから発する。

2003年05月23日 金曜日

鬱々たる天気。掲字板の作成に手こずる。コミュニティの今後のあり方についても悩むところだ。夕方から恵比寿へ。アドビフォントグループの元同僚らと会食。

2003年05月22日 木曜日

粗衣粗食はともかく、粗茶はいやだ。なので、あばら家の書斎「立方庵」では、おいしい中国茶を気分によって飲み分ける。立方庵、すなわち四畳半の仕事部屋。方法を立つるの意なり。

 綿くずの楚々とうごける走り梅雨    茶門

2003年05月21日 水曜日

請求書の作成、ごた夏合宿の予約など。内村鑑三『代表的日本人』を読む。中江藤樹と西郷隆盛がいい。早熟の中江と晩成の西郷、鋭利な中江と愚鈍な西郷、名を隠した中江と身をさらした西郷。半日書体制作。

2003年05月20日 火曜日

MACお宝鑑定団にAXSフォント販売のニュースが掲載されたため、アクセス数、試用版登録者数が過去最高を記録した。『鉄眼 一切経に賭けた生涯』を読む。半日書体制作。夕方より雷雨。

2003年05月19日 月曜日

アクシス社のHPに販売情報が追加された。メールフォームによる注文も来月には始まるはず。漸次進展すればよい。来月オープンを告知している掲字板の準備。シンプルなものにするか、レスをつけやすいものにするか、ツリーにするか。迷う。

2003年05月18日 日曜日

くしゃみのしすぎで腰が痛む。前にかがめない。書体制作少々。柳宗悦を読む。

 荒くれのゆるり酒酌む朧月    茶門

2003年05月17日 土曜日

微雨。ごた夏合宿の打ち合わせをトールさん宅にて。ダニエルさんすこし遅れて到着、候補地の絞り込みと日程について。宿泊地の必須条件は、川遊び、自炊、夜通し酒盛りができること。

2003年05月16日 金曜日

体調下降気味。夜更かしと外出がたたったか。ここのところずっと雨がちで気温も低い。

2003年05月15日 木曜日

まず何をやるか。次に何をもってくるか。そんな順序のつけ方について考えることが多くなった。行き当たりばったりが身上なのだが、実のところは楽しい。夕方から高田馬場へ。同世代のタイプデザイナーらと会食。みーんな模索中。

2003年05月14日 水曜日

午後からアクシス社にて打ち合わせ。ここのところ頻繁に六本木へ行っているにも関わらず、まだ六本木ヒルズを訪れていない。なんとなく気も足も向かない。オープン直前の、とある掲示板で、地方分権はどうなったんだというタイトルで(おおよそ)以下のような書き込みがあった。

朝から晩まで、どのTVでも六本木ヒルズばかり。
田舎者をなめるな。
おらの村にも六本以上の木があるわい。
田んぼにはヒルがいっぱい(複数形でヒルズ)。
東京ばっかり集中して、日本はやっぱりダメ国家じゃ。

「東京ばかりに集中するからダメ国家」という短絡の仕方は、かなりいいところを衝いている。なんでもお重に詰め込めばいいというものではない。散らし、分かち、返し、重ねる。これらはすべて仮名書きの手法である。見消(みせけち)という手法もおもしろい。消し去るのではなく、名残りをとどめる。

2003年05月13日 火曜日

終日書体制作。今年は仕事場を空けることが多くなりそう。なので外出の用事がない日はできるだけ書体制作に集中するようにしている。細切れ時間をいかに活用するかが今後の課題になりそうだ。細切れはもちろん望むところではないが、タイプデザインを職業として成立させるための外出なら厭わない。

2003年05月12日 月曜日

午後からアクシス社へ。AXISフォントについてやや特殊な種類の問い合わせがあり、その対応について協議する。その後、近くのデザインオフィスを切り盛りしている友人と珈琲を一杯。デザイナーの登用と育成のむずかしさについて聞く。盛り付けだけなら訳ないが、切るのは容易でない。切り、削ぎ、研ぎ、断ち、捨つ。

2003年05月11日 日曜日

AXISフォントとは別件で夕方から六本木のAXISギャラリーへ。美術研究所時代のなつかしい顔と軽く立ち話しをして、そそくさとオープニングパーティをあとにする。朗文堂『ヴイネット』9号「楷書体の源流をさぐる」を購入。

2003年05月10日 土曜日

北京から研究目的で来日している許平さんに会うため、白木先生と直樹が名古屋から、初見さんが群馬から東京にやってきた。恵比寿の香港飲茶『ル・パルク』にて昼食。ルノワールで珈琲を飲んだあと、渋谷で有田さんと合流し、台湾料理店『麗郷』にて夕食。お腹もいっぱいになったけど、胸のほうがもっといっぱいになった。

2003年05月09日 金曜日

アクシス社からパッケージングされたAXISフォントの製品版が届く。AXIS誌リニューアル号を手にしたとき、AXISフォント試用版をリリースしたとき、製品版の注文が入ったのを確認したとき、いずれも少なからず興奮と安堵をおぼえたものだが、また違った現実感を味わった。ずしりと重い。

2003年05月08日 木曜日

結んで、開いて、手を打って。仕事でもこんなメリハリがつけられたらいいなと思う。どうにかひとつめの結び目はできた。いまは窓を開けて空気を入れ替える時期かもしれない。簡単にはお開きにできないところがつらいと言えばいえるのだが、なか締めでシャンシャンと手を打つくらいは許されるだろう。築地で、初対面の若手エディトリアルデザイナー二人と文字や本についての雑談。海鮮丼を平らげたあと喫茶店に場所を移し、珈琲一杯で三時間以上粘ってようやくお開き。シャンシャン。

2003年05月07日 水曜日

「字々俳諧」再開。昨日の拙句に寄せられた木雲添削を追加し、これまで日記で取り上げた全句を掲載した。ここのところ俳句の紹介がすくないのは、実務的な仕事に追われ、俳諧的気分から遠ざかっていたためである。実務的作業の分量と作句数はみごとに反比例するものらしい。

2003年05月06日 火曜日

終日書体制作。夕食は季節外れのおでん。夜はサイトの手直しなど。

2003年05月05日 月曜日

義父母、今年はじめての来訪。ほどなく孫を車に乗せて草加へ。私は留守番。菓子パン、珈琲、文庫本。文字少々。

 吾子の手をにぎりつゝじの夜道かな    茶門

2003年05月04日 日曜日

アンパン、たこ焼き、昼寝。干した布団とつつじの香り。文字すこしだけ。

2003年05月03日 土曜日

五月晴れ。鯉のぼりの金色ウロコがきらきらしている。古本屋で、役に立つのか立たないのか分からないような本を数点購入。手巻き寿司、缶ビール、夕涼み。

2003年05月02日 金曜日

半日書体制作をし、半日知恵を絞る。AXISフォントの今後のこと、仕事場のネットワークのこと、問い合わせの対応のことなど。連休は何もしない。読書のあいまに文字をつくる以外なにもしたくない。

2003年05月01日 木曜日

居ても立ってもいられない。今日の午後、アクシス社から電話があり、現在のところ◯本予約が入っていますと聞いてすこし落ち着く。こういう方からの注文がありました、とその名を聞けば知っている人の名前が多く含まれている。お世話になっている人からの注文である。感謝恐縮するばかりなのだが、これではまずい。すぐに手詰まりになってしまう。また気持ちがざわざわしてきたので、念仏を唱えるようにして書体制作へ向かう。