ウサギとカメ。不器用というディスアドバンテージが、持続するというただそれだけのことで、いつの間にかアドバンテージにかわっている人がいる。昨日友人の個展を観た。私よりいくつか若いこの友人は、「不器用のアドバンテージ」を地でいくような人である。高校生の頃の彼女のことを思い出してみると、その足取りといい、発言といい、今と変わらず大袈裟なところがなかった。「ヒトミちゃんてすごいよね」と周りの友人が言うとき、真顔で答える彼女の「え、わたしってスゴイ人なの?」は、爽快でもある。ともに名古屋の美術研究所で育ち、同じ愛知県の芸大に通った私としては、彼女のこれからを遠巻きに見守るばかりだ。個展会場近くの新橋の炙りもの屋でささやかな祝賀会を催した。逗子からノブ君と谷さんが駆けつけ、木雲、服部、リカちゃん、皆どちらかといえば周回遅れの、つまりは「亀派」の面々が集まった。友人とのつき合いは、濃さより長さに軍配が上がる、と最近よく思う。
この年もまず一輪より梅白し 茶門