Type Project —visible, but invisible.

私にとって成人の日は1月15日である。10年前の1月15日、名古屋から東京に居を移した。もりの君の車に荷物を積み終え、名古屋を出る直前に自分の眼鏡を踏んづけた。底辺のない平行四辺形の眼鏡。私は半泣きだったが、不思議とレンズは割れなかった。もりの君に「下宿までの道を指示してくれ」と言われても、間抜けなオウムのように私は「環七、環七」を繰り返した。それでもなんとか早朝江古田に着いた。松盛荘の風呂なし四畳半が私の出発点である。そして初めての就職先は、そのまま私のタイプデザイナーとしての日々の始まりとなった。私にとって成人の日は1月15日でしかありえない。ほどなく顔真卿の臨書を始めた。木雲、掲句添削ありがとう。二畳分ほど頂戴します。

 書初めは顔真卿也四畳半    茶門

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