Type Project —visible, but invisible.

モリサワカレンダー「人間と文字」シリーズは、中国篇と日本篇に入ってから俄然おもしろくなってきた。11月のモチーフは、草書「龍」字を背面にあしらった江戸時代の手鏡。雲と海の吉祥文の間で悠然と踊る「龍」字の終筆は、龍の尾をなすと同時に海の紋様とも響き合う。図象と文字、真と行と草を自在に行き来していた時代の匠=巧の見事な意匠力。真行草の往来なくして、日本文化と呼べるようなものを今後生み出し得るかどうか極めて疑わしい。「新日曜美術館」正倉院宝物の特集を見ていてつらつらとそんなことを考えた。文化の日。

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