Type Project —visible, but invisible.

字体チェックや組版チェックはまとめてやらないと能率が悪いので、一気に片付けてしまうことにしている。「今やらなければいけないのは字体チェックの作業だ」とよほど心に決めていても、つい文字のバランスに気をとられてしまう。これが字体のエラーを見逃すというさらに大きな禍根を残す原因となる。
突拍子もない喩えかもしれないが、四年前に制作をはじめたリリース間近の書体を眺めていると、遥か昔に放たれた星の光を見るような気分である。それぞれの文字の出来不出来はまばらな星の明滅のようであり、経過した時間の長さと字数の多さには気が遠のきそうになる‥‥。ひとつひとつの文字が文字群となり、その文字群が書体というまとまりを持ち、書体は属性によってそれぞれの書体群を形成する。そして書体群は各々が属する言語によって系を為す。それを文字の銀河と呼んでも差し支えあるまい。
さて、どうしよう。広げた風呂敷が畳めなくなってしまった。

 銀河系のとある酒場のヒヤシンス    橋間石

コメントを投稿