明け方の五時すぎ、激しい咳で目が覚め寝床から這い出す。昨日軽い肺炎と診断された妻の薬をたまらず飲む。30分ほどで効きはじめ、そのまま少し眠りに落ちた。午前中は、Sちゃん介助のためK小学校へ。一時間目は、二年生にしてはかなりむずかしいと思われる国語のテスト。Sちゃんはハサミで紙をちょきちょき切るのが大好きで、最近はさすがになくなったが、以前は国語のドリルや算数のテスト用紙なども餌食になっていた。まずいなと思いつつも止められない。教科書やテストが容赦なく切り刻まれる光景はなかなか痛快ですからね。三時間目の体育は外でフラフープとリレー。Sちゃんを小脇にかかえて走ったはいいが、胸が苦しくなって困った。Sちゃんは走るのが怖かったようで、教室に戻ってから激しく泣き出した。今日でこのクラスでの介助は最後に。四月には初めてのクラス替えがおこなわれる。優しくて残酷で可愛くて憎らしい2年1組のみなさん。60年後も元気に生きててください。
少年や六十年後の春の如し 永田耕衣