Type Project —visible, but invisible.

「軽薄短小」には負の意味がつきまとうが、それぞれ「軽さ」「薄さ」「短さ」「小ささ」に分けてみたらどうだろう。たとえば、和紙には「ニュアンスに富んだ薄さ」があり、俳句を俳句たらしめているのは「極端な短さ」である。「小ささ」は日本製品のお家芸でもあり、「小さきものを愛づるこころ」は、『枕草子』の時代から多くの日本人に備わっていた美質といってよい。さらに、「軽薄短小」に対して「重厚長大」を措いてみれば、どちらがより賢明かが分かる。高度成長期からバブル崩壊まで、まっしぐらに「重厚長大」を突き進んできたツケは、まだ当分払わなければならない。「生活大国」などと自惚れていたのはいつのことだったか。不景気で残業が減り、自宅で鍋をつつく父親が急増したという現象は悪くない。

 葱買て枯木の中を帰りけり   蕪村

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