タイププロジェクト日記

2006年04月02日 日曜日

美しい映像とひかえめなナレーションが好きでほぼ毎週観ている「世界遺産」。スポンサーであるソニーの意向で演出も極力控えているとどこかで読んだことがある。なので、もちろんこの番組でのナレーションはあくまで脇役。美しい映像を引き立てる裏方に徹している。今週は10周年の特別番組ということで、それを担当するのは高倉健。今までレギュラー番組で担当してきたのは、緒形直人寺尾聰オダギリジョー
緒形直人から寺尾聰に変わったときには、声が聞き取りづらくなったことが気になってしょうがなかったのだが、予想以上にうまくて驚いているのがオダギリジョー。交代当初でこそ不安定さが感じ取れたのだが、ここのところはそんなこともなく、むしろ冷静さの中にも暖かみがあるような感じがとても気に入っている。以前、寺尾聰に変わった頃に、書体デザインをしている友人との食事の席で「緒形直人のあの興奮を止められないような少しうわずった感じがいい」と緒形直人支持を表明したのだけれど、今はオダギリジョー支持に変更。で、特別番組を担当する高倉健はどうかというと、健さんは常に健さんなわけで、ちょっと世界遺産のナレーションには個性が強すぎて、映像よりもその声の方が全面に来てしまっているように感じた。美しい映像に必要なのは、しっかりと配慮されたひかえめなナレーション、グラフィックと書体の関係にとてもよく似ている。

小澤 at 23:59| 固定リンクコメント (6)

コメント

私は毎週観ているわけではないのですけど、ナレーションの声はやっぱり気になりますね。歴代の声を独断と偏見であえて書体に置き換えるとすると、緒形さんは[タイポス37で横組み本文]、寺尾さんは[YSEMで縦組み本文]、オダギリさんは[ゴナLを小級数でキャプション]て感じでしょうか。

投稿者: taquet |2006年04月06日 17:17

これ、かなりレタースペースで盛り上がりました。
特にオダギリジョーのところ。かなりいい感じだと思います。思わず「分かる、分かる」を連発してしまいました。これを文字好きの人だけで楽しむのはもったいないと思ったので、実際の書体を使って画像を作ってみました。
(文章は2006年4月9日放送分の冒頭のナレーションからの引用です)

■緒形直人 画像を拡大


■オダギリジョー 画像を拡大


■寺尾聰 画像を拡大


投稿者: 小澤 |2006年04月14日 16:56

うわ! ここに実書体が現れてくるとは思っていませんでした。わざわざありがとうございます。
高倉さんの回は今週初めて観たのですけど、何でしょうね。ゴシック系かな? 民友ゴシックあたりにしときましょうか。(あ、催促しているわけではありませんので)

投稿者: taquet |2006年04月14日 23:01

 行間が、四分ほどしか空いてないように見えますけれど。本文の場合は二分四分が標準で、使用書体の仮名や字面の大きさに応じて全角空きにしたりするのが普通です。広告コピーのようなある程度大きな文字サイズでは行間を詰めた方がいいでしょうが、それでも半角ぐらいは開けた方がいいでしょう。
 低解像度の画面表示の場合は、文字サイズを大きくして、短い行長で一行だけとかにした方が、書体の差異が分かりやすいと思います。

投稿者: Taro |2006年04月16日 09:56

Taroさん、画像の行間を二分四分(1/2+1/4=3/4=75%)にしました。
行間よりも書体と声のほうにコメントもらえると嬉しいのですが。

■緒形直人 画像を拡大


■オダギリジョー 画像を拡大


■寺尾聰 画像を拡大

投稿者: 小澤 |2006年04月19日 12:41

行間を修正していただき感謝。
ただ、私の言いたかったことは、行間だけではなくて、次のようなことでもあったわけでして。
http://www.kt.rim.or.jp/~tyamamot/typeface.jpg

投稿者: Taro |2006年04月20日 09:11

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