2005年11月14日 月曜日
森正洋さんが腎不全で亡くなった。七十七歳。陽気なお酒を飲まれる方だった。とある酒席でやる気のない学生に言ったことばが忘れられない。「やりたくないなら大学やめてしまえ、おれも一緒にやめてやる」。周りがあたふたするのに目もくれず、くだんの学生に詰め寄って同じことばを繰り返した。そして四度目か五度目だったろうか、最後は語りかけるような優しい口調で「おれも一緒にやめてやるからさ」。
先月創刊した『Design』誌に所収されているインタビューの締めで「デザインを志す人に」と請われて森さんはこう答えている。「望遠レンズと広角レンズを持つということかな。歴史の生きた流れをちゃんと見られるということと、世界の多様性に目を配れるということでしょうね」。もうひとつインタビューからの引用。「変に跳ねあがったデザインっていうのはさ、刺激剤にはなるわな。それはあってもいいわけだけど、なくてはいけないものっていうのがあるでしょ。それを放ったらかしておいていいわけがないよな。そこは人間が生きる場所、ものが存在する場所だな」森正洋(もりまさひろ)
鈴木 at 23:59| 固定リンク













































