TP明朝

“いま”と“これから”を照らし出す、光の記憶を漂わせた明朝体ファミリー

TP明朝は、コントラスト軸により横画と縦画の太さの比率を自由に選べます。横組みで読みやすく、全角ベタ組みで美しく、さらに解像度の異なる多様なデバイスで使えるという条件を満たしつつも明朝体としてのうるおいをもち、フォーマルなテキストにふさわしい書体です。

特徴

3つのコントラストで精緻な濃度調整

TP明朝は、文字の可読性を調節する「コントラスト」という概念を導入した次世代の日本語フォントです。はらいの先端と横画のシャープさが際立つハイコントラスト、もっとも汎用性が高く、さまざまなメディアで安定した読みやすさのミドルコントラスト、ゴシック体を思わせる線率をもちディスプレイ上で自然に読めるタフで力強いローコントラスト。ウエイトのバリエーションにコントラストの選択肢が加わることで、より精緻な濃度調整が可能になりました。全角横組みに最適化した書体設計をおこない、デジタルデバイスにおける日本語フォントの使いやすさと読みやすさを実現しました。

カドウロコにデザインのエッセンスを凝縮

TP明朝のおおきな特徴のひとつが、ウロコの形状です。カドウロコ(横画と縦画をつなぐ右角部)の右先端部から縦画になだらかに下りるストローク、このフォルムにデザインのエッセンスが凝縮されています。シンプルさを求める一方で、ウロコの右上に緩やかなカーブをつけたり、右はらいの角に丸みをもたせるなどして鋭さと柔らかさの対比と調和を図っています。ウロコのサイズは平均的な明朝体よりも2~3割ほど小さくし、軽やかな印象を生み出しました。欧文は、単体での完成度の高さとデザインのユニークさを誇ります。コントラストを切り替えた時の表情は和文以上にあざやかで、特にセリフ形状の違いに大きな特徴があります。

横組み全角ベタで美しく読みやすい明朝体

全角横組みを基本とするデバイスの日本語表示を考慮し、横組み適性を高めるために、文字のかたちと並びを徹底的に吟味しました。漢字と仮名のサイズを近づけ、並びを揃え、横組み安定性を向上させるとともに、フトコロをゆったりとることで小さいサイズでの可読性を確保しました。高度な組版機能を用いなくても、そのままで目になじみます。和文と欧文の完璧な融合を求めるのではなく、テキストを組んだときに、その組み合わせがハーモニーを奏でること。それがTP明朝のめざすところです。文字の大きさ・太さ・並び・フォルムなどに目を向け、和文と欧文が互いに歩み寄ることでむずかしい課題を克服しました。

  • WHITE MODE
  • BLACK MODE
  • Aローコントラスト
  • Aミドルコントラスト
  • Aハイコントラスト

ファミリー・仕様

TP明朝 family image

文字セット
スタンダード版 (StdN)
9,498字 (Adobe-Japan1-3に準拠)

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