特徴

ふっくらとまろやかな表情の明朝体
オーソドックスで汎用性の高い純明朝をベースにした純丸明朝は、表現力を高めるために書体の表情をユニークな方向へと広げました。視認性を高めるためフトコロを広めにとったTP明朝と比べ、純丸明朝の骨格は引き締まったフトコロと高めの重心によって、クラシックな雰囲気を書体の美しさの土台にしています。また、純明朝ヘッドライン・ヘアラインと比べると、純丸明朝はより人間的なぬくもりを感じさせる書体です。料理でいえば体を温めてくれるやさしい味のシチュー、あるいはシュークリームやいちごタルトなど食後の甘いデザートに似合う書体、ふっくらとまろやかな表情が特徴的な明朝体です。

縦画と横画のコントラストを極限まで低減
純丸明朝は、端正な骨格を持ちながらも穏和で落ち着いた雰囲気を醸し出す明朝体です。明朝特有の縦画と横画のコントラストを極限まで低減することでチラつきを抑え、小さいサイズでもしっかり文字を認識でき、画面上での高い表示適性を実現しました。フォーマルな場面で安心して使用できる書体であると同時に、やさしく穏やかな空気をもたらします。ふくらみのある筆画と均整のとれた骨格から、明朝体でありながら楷書のような佇まいを見せる純丸明朝は、7つのウエイトいずれもしっとりした潤いに富み、高い信頼性のなかに親しみが感じられるシリーズになりました。

横画終端がおむすびのような丸いウロコ
テンやハライの先端が太くて丸いのが純丸明朝の持ち味です。横画終端のおむすびのような丸いウロコは、あたたかみのある純丸明朝のキャラクターを表現しています。縦画と横画のコントラストを低めに設定していますが、ストロークの動きに伴う自然な抑揚は残しています。TP明朝ローコントラストでは横画と先端部を太くしていますが、それとは別種のマイルドな性質の堅牢性をもっているのが純丸明朝の特徴です。紙媒体からオンスクリーンまで安心して使える実用性とデザインの独自性を兼ね備えており親しみやすさのなかにも信頼感が感じられ、ロゴタイプとしての使用にも適しています。
- WHITE MODE
- BLACK MODE
- A
ファミリー・仕様

文字セット
スタンダード版 (StdN)
9,499字 (Adobe-Japan 1-3に準拠)